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「どうするAS400」  ​​
第 5 回:AS400を置き換えると決めたら・・・  

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はじめに 

前回のブログでは、AS400を延命すると決めた場合、どんなことができるのか、どんな最新ソリューションがあるのかをご紹介しました。本日は「置き換える」と決めた場合に考えたいこと、実施したいことを中心に述べていきたいと思います。 

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第6章 : AS400を最新システムに変更するためのステップ、方法とは 

AS400(IBM iシリーズ)を最新のシステムに移行することは、多くの企業にとって大きな挑戦です。しかし、適切な計画と方法を用いることで、スムーズかつ効果的な移行が可能です。この章では、AS400から最新のシステムへ移行する具体的なステップと方法を解説します。 

移行計画の立て方 

1. 現状分析 移行の第一歩は、現行システムの詳細な分析です。AS400がどのような業務プロセスをカバーしているのか、システムの依存関係、データの構造などを把握する必要があります。 

  • 具体例: システム使用状況の評価、データベースのスキーマ解析、依存関係のマッピング。 
     

2. 目標設定 移行後のシステムで達成したい目標を明確にします。業務効率の向上、コスト削減、セキュリティ強化など、具体的な目標を設定することで、移行プロジェクトの方向性が定まります。 

  • 具体例: データアクセス速度の向上、メンテナンスコストの削減、ユーザーインターフェースの改善。 
     

3. 移行戦略の策定 移行のための戦略を策定します。全面移行、段階的移行、ハイブリッドアプローチなど、企業のニーズに応じた最適な戦略を選択します。 

  • 具体例: フェーズごとの移行計画、テスト環境の構築、リスク管理策の策定。 

ベンダーの選定 

1. ベンダーリサーチ 移行プロジェクトに最適なベンダーを選定するために、複数のベンダーをリサーチします。過去の実績、技術力、サポート体制などを評価します。 

  • 具体例: ベンダーの評価レポート、参考事例の確認、ベンダーとのインタビュー。 
     

2. 提案書の評価 ベンダーからの提案書を比較検討します。費用対効果、技術的適合性、スケジュールの現実性などを基に評価します。 

  • 具体例: 提案書の詳細レビュー、評価基準の設定、コストシミュレーション。 

移行中の注意点 

1. データ移行の計画 データ移行は移行プロジェクトの中で最も重要なステップの一つです。データの整合性を保ちながら、新システムへのスムーズな移行を計画します。 

  • 具体例: データクリーニング、データマッピング、移行テストの実施。 
     

2. テストと検証 新システムが期待通りに動作することを確認するため、徹底したテストと検証を行います。機能テスト、パフォーマンステスト、ユーザーテストを含めた総合的なテストを実施します。 

  • 具体例: ユーザーアクセプタンステスト(UAT)、パフォーマンステストの実施、テスト結果のレビューと改善。 
     

3. 移行後のサポート 移行が完了した後も、しばらくの間はサポート体制を維持し、予期せぬ問題に迅速に対応できるようにします。トレーニングセッションやサポートデスクの設置が必要です。 

  • 具体例: トレーニングプログラムの実施、ヘルプデスクの設置、定期的なシステムチェック。 

結論 

AS400を最新のシステムに移行するためには、詳細な計画、適切なベンダーの選定、移行中の注意点を踏まえた戦略的なアプローチが必要です。これらを実行することで、移行プロジェクトの成功率を高め、企業の競争力を維持することが可能です。 

いかがでしたでしょうか。AS400を残すか、置き換えるかは、単なる技術の枠を超えた経営戦略の一部といえます。古い技術=「悪」、新しい技術=「良」ではありません。経営視点で「自社の戦略に合っている」 or 「合っていない」かが問題です。当社では、そういったアセスメントを含めたコンサルティングサービスも実施しています。お悩みがあればお気軽にお声がけください。 

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