デジタル化が加速し、ネット通販などを通じて消費者のライフスタイルはより便利に変化しています。実店舗まで行かなくても欲しいアイテムや食べ物がすぐに手に入る環境となる一方で、企業は生き残りをかけてデジタルトランスフォーメーションに適応する必要があります。ECへの参入を行い、利益率をアップさせ、企業を成長させていきましょう。
タイ語ウェビナー : ส่องนวัตกรรมใหม่ก้าวไกล Future of Thailand E-commerce & logistic Solution
(スピーカー:デジタルトランスフォーメーション コンサルタント - Rungroj Srirattanaroj 氏)
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、これまでのビジネススタイルが大きく変革し、様々な業種でこれまでとは異なる顔ぶれの新たな競合他社が市場に参入してきます。デジタルディスプラション(デジタルによる市場破壊)の中で競争力を強化し、市場で主導権を握り続けるためには、DXの推進と変革が必要不可欠と言えます。
マーチャンダイズトランスフォーメーションの推進
マーチャンダイズの段階
EC(eコマース)の導入やDXの実現のためには、まずは自分のビジネスがどの段階にあるのかを把握し、どのように次の段階へ進めていくべきかを計画していきます。それぞれの段階の特徴を見てみましょう。
第1世代(GEN 1.0) - 従来型店舗
食料品店のGEN1.0から始まり、GEN 1.1、GEN 1.2と進につれ、より大型で品揃えが豊富な百貨店や専門店の集まるプラザへと発展しました。小さな商店も大きな百貨店も、オフライン店舗という点では、従来型店舗として同世代となります。
第2世代(GEN 2.0) - EC(eコマース/電子商取引)
GEN 2.0は、オンライン化された ECが始まります。オンライン決済サービス(Payment Gateway)を持ち、LazadaやAmazon、FacebookなどのECプラットフォームが台頭しています。一方で、セントラルデパート系列のCentral onlineやホームセンターのようなメーカーや卸売独自のECサイトも多くあります。
これらの各プラットフォーム間ではデータが連携されていません。消費者は同じ商品であっても価格を比較するために各ECサイトをチェックする必要があり、売り手にとっては販売戦略に必要な情報を各プラットフォーム所有者が保持するためデータの分析がしづらい状況にあります。これらの問題を解決するために、すべてのデータを連携するプラットフォームとなるGEN 3.0の「オムニチャネル」 に発展しました。
第3世代(GEN 3.0) - オムニチャネル(すべてのチャネルを連携)
GEN3.0のオムニチャネルでは、オンライン・オフライン問わず全てのプラットフォームのデータを連携し、メーカー側がデータを独自に所有することを意味します。データ収集は販売者ではなく、製品の製造元で行われ、買い手にとっても利便性が増すだけでなく、一貫した顧客体験を提供することにも役立ちます。
第4世代(GEN 4.0) - パーソナライズマーケティング
GEN 4.0 では、3.0で連携・集約したデータを活用します。製造元であるメーカーがすべてのプラットフォームから収集された消費者データを持っているため、データ分析に基づいて顧客層や購入者1人1人に合わせたカスタマイズやパーソナライズを行い、ニーズによりあった販売戦略を行います。
第5世代(GEN 5.0) - バーチャルストア(メタバース/仮想空間)
GEN 5.0 はメタバース(仮想空間)でのショッピング体験で、GEN4.0でパーソナライズされた販売戦略を実現します。
GEN3.0のオムニチャネルではオフライン(従来型店舗)とオンライン(eコマース)のプラットフォーム間のギャップを埋めていましたが、このGEN 5.0では現実世界とサイバー世界をシームレスに統合します。
マーチャンダイズトランスフォーメーションにおける各世代の重要性
ECに参入する場合、従来型店舗から第3世代であるオムニチャネルとしてオンライン・オフラインの複数のプラットフォームへと拡張する必要があります。オムニチャネルでは製造元であるメーカーがそれぞれのプラットフォームから情報を集約・分析を行い、第4世代・第5世代へと進めていくため、生産計画や輸送計画も重要な成功ファクターです。生産工場・生産倉庫から、配送を実行します。オフラインの従来型店舗の場合は売上状況から逆算して店舗へ事前に配送しておきます。ECの場合は注文が入ってから効率よく配送が必要となります。多くの企業では、プラットフォームごとに担当するチームや部署が異なりますが、情報を連携して企業全体で対応していくことが重要です。
ECへの参入方法
1
EC用アプリ
多くのECプラットフォームが存在するため、既存プラットフォーム内に出店することが可能です。
2
販売管理
販売管理情報はマーケティング戦略を決定するために各部門に効果的なデータを共有する必要があります。
3
支払いゲートウェイ
支払いゲートウェイの作成自体は難しくありませんが、トランザクション処理で課題が生じるケースがあります。
4
バックエンドへの接続は、ECでは難しいエリアです。
バックエンドインターフェイス
ECへの参入を支援する CSI のサービス「Merchandise Framework 4.0」
多くのECプラットフォームでは、支払いゲートウェイ、ユーザーレビュー、デジタル体験、カスタマーサービスを提供しています。しかしマーチャンダイズトランスフォーメーションを進めていく上で難しいのはバックエンドとの連携です。オーダー管理を一元化できれば、異なるプラットフォーム間の受注情報を集約して注文管理を行うことができ、集約した注文情報から他のバックエンドシステムへと連携できるようになります。サプライチェーン、物流、倉庫、在庫管理、マーケティングなどあらゆる情報と合わせることで、第4世代のパーソナライズマーケティングへと進む肝となります。
CSI では、第3世代のオムニチャネルを実現させるのに役立つフレームワーク「Merchandise Framework 4.0」を提供しています。製造元であるメーカーがそれぞれの販売チャネルの情報を自社で管理できるようにエンジンを構築できるフレームワークで、CSIによって独自開発されたシステムです。倉庫管理、エンタープライズ管理、ERPなどのさまざまなシステムに次のように接続します。
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B2B / B2C Application
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Payment Gateway
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Merchandising API
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Order Management
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Warehouse & Inventory
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Supply Chain & Logistic
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Customer Management
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Data Analytic
「Merchandise Framework 4.0」は、 AI/ビッグデータ/IoT技術を活用して開発されており、第4世代である「パーソナライズマーケティング」への実現をサポートしています。