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お客様のニーズに合わせて開発されたソフトウェア(テーラーメードソフトウェア)

お客様のご要望を丁寧にヒアリングしながら、オリジナルのシステム開発を行ってまいります。既存のパッケージではご満足いけない現場のニーズに、豊富な経験と実績に基づき、オーダーメイドでシステムを作り上げます。 

お客様のビジネススタイルに合ったシステムを開発します。

01

お客様の視点に立ち、業種・ビジネスフローに応じた具体的な「ソリューション」を提供します。

02

経験豊富なエンジニアが高品質で実用的なシステムを開発いたします。
ソフトウェア開発プロセス「CMMI」に基づき、信頼性のあるシステムをご提供。

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200名を超える豊富なIT開発人材により、プロジェクトを円滑に遂行いたします。

お客様のビジネスフローに添ったシステム開発

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豊富なタイでのシステム開発実績。

CMMIで標準化されたシステム管理手法

ビジネス向けアプリケーション開発

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経験豊富なITエンジニアス

ビジネスの課題解決となる、ソリューションのご提案

お客様固有のニーズに適したシステムを開発

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(システム導入事例)徹底したシステム化により業務フローを一新

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お客様企業概要

YANMAR CAPITAL (THAILAND) CO., LTD. 様

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Yanmar Capital (Thailand) Co., Ltd. (以下、YCT) は、農業・建設機械の割賦販売を行う企業として、2009年にタイに設立された。設立以降、高品質な商品と共にお客様のニーズにあった金融サービスを提供し続け、顧客・ディーラーから高い支持を得ている。

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包括的なシステムの導入

YCTは、2014年11月にNew Application System (以下、NAS) を導入した。
このシステムの導入の背景について、YCT ITシステム本部General Manager の安信氏は 以下のように語る。

「NASを導入する以前は、旧来より使用していた契約管理中心のシステムしか稼働しておらず、お客様からの申込受付、審査、契約実行までは、マニュアル作業が多く含まれた。また、既に開発されていた審査システムも独立したシステムとして存在しており、どう実務面で活用していくかが課題であった。

また、NASには契約時の顧客の状況を保存しておくという機能もある。YCTは契約前に顧客の審査を行うが、顧客によっては返済が困難となり途中で契約を解除するケースもある。そうした時に、契約当初の状況と解約時の状況を照らし合わせることで、今後の審査の精度を上げていくことも可能になると考えた。」

現在はYCTのITシステム部門をリードする安信氏だが、システムの構築に携わった経験はほとんどないと言う。NASの機能について具体的なイメージを持っていた理由は「自身の今までの経験によるもの。」と言うから驚きだ。しかし、ユーザーの経験があるからこそ、本来メーカーが持ち得ない斬新なアイデアを持ってNASを生み出すに至ったことは、想像に難くない。

YCTの利用するシステム全体像

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NASの特長

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タイというマーケット

YCTは農機の割賦販売を生業としている。競合他社としのぎを削りながら、市場に入り込んでいくことは至難の業だ。しかし、安信氏はこの難題に対し、システム化という切り口で挑んでいる。
NASの大きな特長の一つに、Web上の申し込みフォームがある。 申し込みは、顧客→ディーラー→YCTと流れていくが、実務の側面から見ると、言うほど容易なフローではない。
従来、顧客は膨大な量の書類を準備し、顧客から書類を受け取ったディーラーは書類を全てスキャンし、関係各所にメールで送るというプロセスを踏んでいた。 しかし、NASの導入後、状況は一変した。

ディーラーは申込情報をWebで直接システム入力することが可能となり、入力が完了するとその情報は即座にYCT審査部に連携され、審査手続きに入ることができる。これまでは、受付した申込をYCTの社員が入力し、書類を整えてから審査部に連携するといった流れだったので無駄なフローを省くことで申込受付の時間を大幅に短縮することに成功した。また、誤入力を防止するため、異常値が入力された際には、警告メッセージが表示されるようになった。申込情報は審査部、調査担当間で共有され、調査指示及び調査結果もリアルタイムで確認できるようになった。申込から審査までの全ての業務がWeb上で完結する仕組みが整った訳だ。

ディーラーからの評判も上々だ。
今までは、YCTに申込書類を送付してから顧客の審査が終わるまでの間、数回に渡り電話で進捗を確認していたが、今ではYCTの営業時間に縛られることなく、自分が確認したい時にオンラインで進捗を確認することができるし、自動で結果がメール配信されるようになった。また、ミスの修正、契約手続きの進捗管理も全てYCTとディーラーで同じ画面を見ながら確認できるようになったため、意思疎通を高めることが可能となった。

タイのマーケットについて、安信氏は次のように語る。
「タイの農業の形態は多岐に渡るため、いかにしてユーザーに無理のない支払い方法を提示することができるかは、非常に重要なことだと考えている。NASは顧客に合わせた支払い方法のプランニング機能も備えている。顧客の収入、タイの気候(雨季/乾季)、地域性、扱っている作物、生産量の全てを鑑みて、多様な支払い方法を顧客に提案している。
商習慣についても同じことが言える。例えば頭金一つをとっても、日本であれば顧客がメーカーに直接払うのが通例だが、タイは一般的にディーラーが顧客から受け取りファイナンス会社に支払ってくる。そのため、納品、頭金回収、契約書原本の回収と契約成立に不可欠な要素がいつ実行されたのか綿密に管理できるシステムが必要となる。」
二期作の米農家を例に見てみよう。二期作の収穫時期は春と晩秋に集中する。農家として最も売り上げが上がるのもこの時期である。YCTは独自の変則払いを盛り込み、最も収入の多い収穫時期に他の月よりも高い支払い金額を設定する。残りの月は残額を均等にならすといった具合だ。
もちろん二毛作の場合には、育てている作物や地域性が考慮され、前述とはまた異なる支払い方法が提示される。顧客によって異なる支払い方法が適用される、まさに十人十色の支払い方法が存在する訳だが、それを提案・管理することができる環境をYCTは既に実現している。

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YCT社内の変化

NASの導入のよるディーラー、顧客のメリットは前述の通りだが、YCT社内ではどのような変化が起きたのだろうか。これに関し、システムとの相乗効果が表れたと安信氏は語る。

「ペーパーワークの時代にはベテランスタッフと社歴の浅いスタッフの能力差が大きく、なかなかその差が縮めることができなかった。しかし、NASの導入により業務フローが明確になったことで、業務に対する理解が深まった。それに加え、ユーザーフレンドリーなインターフェイスが整備されたことも手伝い、社歴の浅いスタッフが一人前になるまでのスピードが格段に上がった。これは転職率が高いと言われているタイのマーケットにおいて、とても有益なことだと考えている。スタッフが実務を身につけるまでの期間が短く済むということは、それだけ戦力として働いてもらえる期間が長いということになる。」
安信氏自身がシステムのユーザーであったという経験が、YCTでも存分に活かされていることが分かる。

Neural Network

ニューラルネットワーク

YCTは新しい技術も積極的に社内に取り入れている。ニューラルネットワークという言葉をご存知だろうか。企業に対する格付けや、株価予測の分野では実用化されつつある人工知能の一部を用いた技術だ。YCTでは申込の一次審査にこの技術を導入している。過去の実績を元にシステムの思考回路を構築し、システムがあたかも人間の脳であるかのように条件を選択しながら、精度の高い審査結果にたどり着くというものだ。

実際の格付けは、ニューラルネットワークだけではなく、従来のスコアリング・モデルを併用しながら行われている。しかし、今後もニューラルネットワークのベースとなる実績を増やし、より精度の高い格付けシステムを構築していく意向だ。

今後の展望

最後に、YCTのITシステム部門に着任して以降、精力的にシステム化を行ってきた安信氏に、YCTの今後の事業展開について尋ねた。

「今回の債権回収システムの導入によって、基礎となるシステムはおおむね出来上がったと考えている。今後の課題は、いかにしてこれらのシステムを業界内の最高水準に維持していくかだと思う。システムを軸に、業界内でのシェア逆転に向け、潜在的なお客様情報の収集とパイプライン管理、営業支援ツールの開発、既存顧客のファン化に向けた顧客マネージメントシステムの構築など、まだまだやることは多い。」

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編集後記

インタビュー終了後、安信様とC.S.I.のプロジェクトメンバーで、今までの振り返りをさせて頂きました。 安信様がYCTに着任された当初は、システム開発案件も停滞し”疎遠な時期”だったとのこと。 しかし、NASのプロジェクトが始まるや否や、既存のシステムに関するC.S.I.のサポート体制を含め、抜本的な見直しが入りました。当時について、安信様から以下のようなご感想を頂くことができました。

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システムのコンセプト自体は、日本のリース会社や信販会社のものがモデルになっているが Webベースでシステムを構築して運用するというやり方は、日本よりもはるかに先を行っている。タイローカルの手組みのソフトウェア開発会社でありながら、それをリーズナブルな金額で実現できるというところで、C.S.I.には本当にがんばってもらっていると思う。

また、もし他のソフトウェアベンダーに依頼して同じシステムを作ったとしても、アフターサービスの面で考えると、C.S.I.のようにフットワーク軽く動いてくれたかは分からない。普段からFace-to-Faceでの月次報告会を設けてコミュニケーションをとってはいるが、急ぎの際には営業も一緒になってリソース調整を行ってくれている。システムは開発して終わりではなく、実際使用しはじめて、経営戦略の変更、環境の変化や業務内容の見直しに対して柔軟に対応していく必要がある。 自身がシステムの納品後も含めて、いかに信頼関係を築いていけるかというところが重要だと考えているため、十分なリソースと技術力、アフターサービスを含め、互いに良好な関係が構築できていると思う。

安信氏–YCTITシステム部門ゼネラルマネージャー

ソフトウェア開発企業冥利に尽きるお言葉を頂くことができました。 今後とも宜しくお願い致します。

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