

ダッシュボードは飾り?!ダッシュボードを見て行う次アクション活用法
第1回:なぜダッシュボードは“飾り”になってしまうのか?

この記事では、「ダッシュボードを作ったものの、あまり有効活用できていない」という方向けに有効な使い方をご紹介していきます。「様々な指標をどうやって有効なアクションつなげていくのか?」、「どうやって数字を見ればよいのか?」などに焦点を当てていきます。

第1章: なぜダッシュボードは“飾り”になってしまうのか?
「可視化」だけでは意味がない理由
近年、在タイ日系企業においても、業務のデジタル化が進み、さまざまなダッシュボードが導入されています。生産管理、営業進捗、在庫状況、財務指標――多くの企業が「見える化」の名のもとに、日々さまざまなデータを画面上で確認できるようになりました。
しかし、現場でよく耳にするのは、「せっかくダッシュボードを作ったのに誰も見ていない」「数字を見ても何をすればいいか分からない」という声です。つまり、ダッシュボードが“飾り”になってしまっているのです。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
ダッシュボード導入の典型的な失敗パターン
「見える化」は正しいアプローチです。情報が共有され、判断が速くなり、業務が効率化される――。これが理想です。しかし、以下のような問題があると、ダッシュボードは単なる“壁紙”に成り下がってしまいます。
-
目的が曖昧なまま作られている
-
→ 何を達成するためにこの数字を見せるのかが不明確。
-
-
データの粒度や範囲が適切でない
-
→ 現場担当者には細かすぎる、経営層には粗すぎるデータが表示されている。
-
-
「見るだけ」で、次に取るべき行動が示されていない
-
→ 異常値や問題点が見えても、具体的な対応策が設計されていない。
-
このような状況では、どれだけカラフルで見栄えの良いダッシュボードを作っても、誰も見ない、見ても動かない、そして忘れられるという末路をたどることになります。
ダッシュボードの本来の役割とは?
ダッシュボードの目的は、「データを見せること」ではありません。
「データを見て、何らかのアクションを起こすこと」です。
たとえば:
-
生産実績が目標を下回っていたら、すぐに増員や工程見直しを検討する
-
在庫が閾値を超えたら、追加発注をストップする
-
営業活動が停滞していたら、担当者にフォローアップを指示する
このように、ダッシュボードは“気づき”を与え、その気づきをもとに行動を変えるための起点でなければなりません。
つまり、ダッシュボードは「見るため」ではなく、「動くため」に作られるべきものなのです。
では、どうすれば“動くダッシュボード”になるのか?
動き出すダッシュボードを作るには、最初から「次に取るべきアクション」を想定して設計することが重要です。
たとえば:
-
アラート設計:異常値を検知したら自動で通知する
-
次アクション提示:数値悪化時には推奨アクションも同時に表示する
-
役割別設計:現場・管理職・経営層、それぞれが必要な情報だけを見る
単なる「データの羅列」ではなく、「行動につなげる設計」を意識しなければなりません。
いかがでしたでしょうか? 本記事でのポイントは以下でした。
-
ダッシュボードは「見るため」ではなく「動くため」に存在する
-
目的が不明確な可視化は、必ず形骸化する
-
次アクションを意識した設計が“動くダッシュボード”の第一歩
次回は、さらに踏み込み、「ダッシュボードを見る目的を明確にする」という視点から、役割別の可視化設計の考え方を解説していきます。
お問い合わせ先
弊社では、各種システムの導入支援、その他各種システム開発を提供しています。ご興味のある方は、ぜひ弊社のホームページにアクセスして詳細情報をご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

