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> RPA Column ~ 1. RPA導入の目的は、人件費削減?

RPAで始めるタイでの業務改善

 

タイでのPRA導入~第1回:人件費削減のためのRPA利用?その目的で本当に成果があると思いますか?

RPA導入の目的を、まずは考えてみませんか?

 「働き方改革」や人員のリソース不足の解消のために、世界中で活用が注目されるRPA。

 本来人間が行っていた作業を肩代わりするRPAを導入することで、結果として人件費の削減がRPA導入のゴールとしている企業が少なくありません。

 人件費削減を目的としたRPA導入の流れは、タイでも広がりを見せようとしています。確かに、人間の代わりに働くロボットにはお給料を支払う必要はありませんよね。コスト削減への指示が日々厳しくなっている昨今では、RPAの導入は削減の成果を出すための夢のようなツールです。しかし、RPA導入の本当のゴールが「人件費削減」で果たして良いのでしょうか?

 また一方で、「人間の代わりに働くロボット」と聞いて、ロボットに人間の仕事を奪われてしまうのではないかという不安の声を少なからず耳にします。果たして、RPAは本当に人間の仕事を奪うツールなのでしょうか?

 今回は、「RPAで本当に人件費を削減できるのか?」「RPAに人間の仕事を奪われてしまうのか?」という疑問・不安の声に、多くのお客様とともにその導入目的やゴールを確認してきた私たちが、タイにおけるRPA導入目的のゴールをご提案いたします。

Contents:タイでのRPA導入の目的は、人件費削減?

  1. 1. そもそも、RPAとは? RPA基礎知識
  2. 2. RPA導入で、コスト削減の効果は出るの?
  3. 3. タイでのRPA導入メリット
  4. 4. 単純作業の負荷を減らして、人間が得意とする本来の業務へ
  5. 5. RPA導入後 とあるマネージャーに起きた変化
  6. 6. まとめ:タイでのRPAの導入目的と成果を考えてみる

 

1. そもそも、RPAって何? RPA基礎知識

RPAは、人間の代わりに業務を自動化するためのITロボット

RPAとは人間の代わりに業務を自動化するためのITロボット.png

 RPAの正式名称は、「Robotic Process Automation」。
 簡単に言うと、人間の代わりに主にオフィス内での業務を自動化するためのITロボットのことです。

 ルールエンジン・画像認識・機械学習・人工知能(AI)などの技術を組み合わせて業務効率化・業務自動化を行うホワイトカラー業務向けのITロボットを表し、業務向けのITロボットが人間に代わってコンピューターのオペレーションを行います。

 

2. RPA導入で、コスト削減の効果は出るの?

RPAで要員がカットできた場合の削減コストを考えてみる

RPAで要員がカットできた場合の削減コストを考えてみる.jpg

 RPA先進国の1つ、日本と比べて考えてみましょう。

 日本では1人分の人件費が削減できれば、約7.3万バーツ/月(一般工職の場合)のコストカットになると言われています。
 では、タイではどうでしょうか。同じ一般工職で比較した場合、約1.3万バーツ。日本の18%程度のコストカット効果と言われています。

 言い換えると、RPA導入により一般工職1人分の人件費がカットできたとしても、日本に比べると18%程度の削減効果しか見込めないと言えるでしょう。

 

 そんなタイで、人件費削減のためにRPAを導入することが、果たして大きなメリットとなるのでしょうか?

 もちろん、RPAを使えばタイでも人件費を削減することができます。しかし、苦労して導入した割には、削減できた費用対効果はそんなに大きくはなかった、と感じるかもしれませんね。

 

3. タイでのRPA導入メリット

 では、タイにおけるRPA導入の最大のメリットは、何でしょうか?

 それは、毎日繰り返される単純な作業と、「人的ミス」をなくしていくことでしょう。

 

タイでのRPA導入メリット(1):繰り返しの単純作業を減らして、負荷を減らす。

タイでの導入メリット01_ムダを減らして負荷を減らす.jpg

 複数のExcelファイルでの情報管理や、毎日繰り返すルーチンワークといった作業が、効率化・改善されることなく、マネージャーのみなさんに日々積み重なっていくことが起こりがちですよね。
 しかし、マネージャーの本来やるべき仕事は、Excelのややこしい加工やデータ作りといった日々繰り返す膨大な単純作業ではなく、チームを「マネージング(管理)」すること。RPAの活用で、そうした単純な繰り返し作業からあなたの負荷を解放し、本来のマネージング業務に集中してもらう。それこそが会社の利益につながるのではないでしょうか。

 

タイでのRPA導入メリット(2):人的ミスを減らす。

タイでの導入メリット02_人的ミスを減らす.jpg

 RPAはITロボットです。人間のように疲れることもなく、ちょっとした見落としや転記ミスのような単純なミスは起こしません。
 今まで人的ミスによって起きていたデータの整合性が合わないなどの問題が減ることで、その原因究明のための調査時間といった「ムダ」も削減されていくことでしょう。
 人的ミスの削減は、単に間違いを減らすだけでなく、ミスがないかをチェックする時間・ミスの原因を探す時間・ミスを修正するための時間を削減することにつながるのです。

 

RPA導入メリットは、他にも色々な側面があります。メリットについては、次回詳しくご紹介いたします。

 

4. 単純作業の負荷を減らして、人間が得意とする本来の業務へ

そもそも、RPAと人間とでは、得意とする作業が違うんです。

RPAと人間の得意とする作業.jpg

 人間が得意な作業・人間にしか出来ない業務とは、一体何でしょうか。
 それは、想像力や経験から未来を予知すること、様々な出来事に柔軟に対応すること。そして「改善」によって、より良い未来を創り出すことです。本来、マネージャーのみなさんに求められているのは、こうした人間が得意とする「考える」仕事ですよね。
 一方、RPAが得意とする作業は、定期的に行われる同じ作業や、繰り返し作業といった、ルーチン化が可能ないわゆる「定型業務」です。これらをRPAは記憶し、ミスなく、スピーディーに作業を行うことが出来るのです。

 

5. RPA導入後、とあるマネージャーに起きた変化の例

ここで、ある1人のマネージャーにおける一例を見てみましょう。

<RPA導入前> ~ このお悩み、マネージャーのみなさんにもありますか?

 RPA導入前は、リソースの100%をフルに使って、定型業務とマネージャー業務の両方をこなしていました。その余裕のない仕事の進め方は、彼も負担に感じており、疲労も溜まっていく一方。もちろん、OT(Over Times:残業)も多く、結果、うっかりミスや作業漏れも発生します。当然、満足のいくマネージャー業務を行うには多くの課題がありました。

 

<RPA導入後> ~ マネージャーに必要なのは、「時間的余裕」でした

 RPA導入後、彼の100%のリソースのうち、40%をRPAで自動化することとなりました。もちろん、その削減された40%で、彼の給与が40%カットされる訳ではありません。今まで余裕のなかった仕事の仕方が変わっただけ。

 RPAで削減された時間は「余裕の時間」となりました。その余裕時間は、今まで単純作業で時間が割けていなかった業務に時間を使えるようになり、チームの部下たちとのコミュニケーションや、戦略や改善を考えるための時間に充てられました。

 マネージャーが考えた「改善」をチーム全体が実行することで、業務が効率化し、結果としてチーム全体の生産力向上へとつながったのです。余裕時間をどのように活かすのか、それこそが重要なポイントでした。

RPA導入後とあるタイ人マネージャーに起きた変化.png

 

6. まとめ:タイでのRPAの導入目的と成果を考えてみる

いかがでしたでしょうか?人件費削減以外にも、RPA導入のメリットは見つかりましたか?

RPA導入の成果を考えるために : 最後に、おさらいしてみましょう。

RPA導入の成果とは.jpg

 

1. タイでは、日本や世界に比べてコスト削減の効果が低い。

2. 単純な繰り返しな作業による負荷から解放し、本来の業務に集中してもらうことが会社の利益につながる。

3. 人間とロボットの得意分野は違うので、RPA(ITロボット)は人間の仕事を奪う訳ではない。

4. 誰でも出来る単純な仕事はロボットに任せて、人間が得意とする「考える」仕事に向き合う。

5. RPAで出来た余裕時間をどのように活かすのかが重要なポイント。

 

 もちろん、RPA導入で人件費の削減も可能です。すぐに分かる明確な費用効果を知るために、導入の目的を人件費削減とすることも1つの正解の形です。

 ですが、それは第1のステップ。第2のステップとして、RPA導入から広がる「改善」によって、業務の効率化や生産性向上、ひいては会社全体の利益向上へとつなげていくことを、導入の目標としませんか?

 

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